生活習慣改善による汗の臭い対策
清潔な状態を心掛ける
臭いの原因は汗そのものという訳ではなく、汗に含まれている成分が分解される時に臭いが発生します。汗をかいてから皮膚の細菌が臭いを出すまでにかかる時間は1時間程なので、1時間以内に汗を拭き取ることで臭いの発生を抑えることが可能です。
汗を拭き取る方法としては市販の汗拭きシートか、しっかりと絞った濡れタオルを使用するといいでしょう。乾いたタオル、ハンカチを使用すると皮膚の水分を全部拭き取ってしまうので肌が乾燥したと脳が判断し、さらに汗をかくように指令を出します。だから適度に水分を肌に残した上でベタついた汗の成分だけを拭き取るようにして下さい。
日頃から汗をかく
日頃から汗腺を鍛える為に汗をかく習慣をつけることが大切です。普段から汗線を鍛えていないと汗腺が弱り詰まりやすくなり、血液の成分が濃くなることで汗をかいた時にドロドロした状態となってしまい強い臭いが発生します。
ドロドロした汗は凝固して汗線が詰まり悪循環に陥ってしまいます。だから日常的に汗をかくことでサラサラとした汗となり臭いも発生しにくくなります。まずは自転車で通勤をする、エスカレーターは使用せずに階段でのぼるといったことから始めてみましょう。他にもシャワーで済まさずに湯を張った風呂に入るといった習慣をつけると汗活に有効と言えます。
水分補給をしっかりする
汗をかかないように水分補給を控えるといった人がいますが、これは逆効果です。汗を日頃からかかないと汗の臭いは強くなるので臭い対策としてはしっかりと水分補給をすることをお勧めします。摂取目安は1日に1.5Lから2L程で、水分を一気に飲んで体内に溜めることは不可能なのでマメに補給することがポイントです。
喉の渇きを感じる前にコップ1杯水を飲むように心掛けて下さい。汗の臭いを改善する為に体内の水分をどんどんデトックスしていくことをお勧めします。
食生活の見直し
体臭、汗の臭いと食生活は密接な関わりがあり、余分な皮脂、タンパク質は皮膚の常在菌の餌となってしまうので臭いの原因と言えます。汗の臭い対策の為には油っこい肉、揚げ物、塩分の多いモノ、甘いものは控えるようにして下さい。
その訳は塩分は汗をドロドロにする作用があり、甘いモノは汗の線であるアポクリン腺を活性化させます。全く食べないようにする必要はありませんが、過剰摂取には気をつけるようにしましょう。汗の臭いを抑制する効果がある栄養素としてはビタミンA、ビタミンEを挙げることが出来ます。
これらのビタミンには強い抗酸化作用があるので臭いの原因となる脂肪酸が体内で分解するのをサポートしてくれます。ちなみにビタミンA、Eは緑黄色野菜、ナッツ類、大豆製品などに多く含まれています。
汗の臭い対策のグッズ
制汗剤
汗の臭い対策の代表的なモノが制汗剤で気軽に購入して、使用することが出来ます。制汗剤はスプレータイプ、ロールオンタイプ、スティックタイプ、クリームタイプとがあります。種類により価格や効果が多少異なりますが、基本としてはスプレー、ロールオン、スティック、クリームの順で消臭効果、制汗効果が高いと言えます。
なので汗をかきやすい人、汗の臭いが気になる人はスティックタイプ、クリームタイプを使用することをお勧めします。ですがデメリットも存在します。クリームタイプは効果が強いですが白く残りやすく、服にクリームが付いてしまいます。使い勝手がいいのはスプレータイプと言うことが出来ます。
消臭効果がある石鹸
汗の臭い対策として石鹸がお勧めと言えますが、石鹸ならどれでもいいということではなく、強い消臭効果があり、肌を潤す成分が配合されていて抗炎症作用がある石鹸を選ぶようにして下さい。汗対策、臭い対策専用の石鹸が販売されていて洗った後も臭いの発生を抑制する効果も期待できます。
だから毎日使用する石鹸を消臭効果があり、肌に優しい成分を含んでいる石鹸に変えてみて下さい。臭い対策として代表的な石鹸の成分としてはミョウバン、柿渋、緑茶エキスなどを挙げることが出来ます。これらの成分にはカテキン、ポリフェノールなどが含まれていますし、他にも銀イオン、炭といった成分を含むことで臭い対策をすることが出来ます。