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汗の臭いを対策したいなら汗をかいた方が良い理由|汗腺の仕組み

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汗腺の仕組み

エクリン腺とアポクリン腺

人の体には二種類の汗腺が存在します。1つは「エクリン腺」もう1つが「アポクリン腺」です。エクリン腺はほぼ全身にある汗腺で、頭や顔、背中などに多く分布しています。

人の汗はほとんどがこのエクリン腺から出るエクリン汗で、主に体温調整や運動後に出る汗、緊張した時などに出る精神性発汗、辛い料理を食べた時などに出る味覚的発汗などがあります。エクリン汗は酸性で99%が水、それ以外は微量のナトリウムとカリウムといった成分なので、臭いが少なくサラサラしています。

一方、アポクリン腺は、脇の下や耳、陰部、乳輪、おへそなどに分布している汗腺です。

アポクリン腺から出るアポクリン汗はアルカリ性で70〜80%の水分と、タンパク質や脂質、アンモニア、ミネラルなどが含まれています。時間が経つとアポクリン汗に含まれている成分が雑菌によって分解され臭いを生じさせます。「わきが」や「すそわきが」などの臭いはこのアポクリン汗が原因となります。

汗をかくメリット

汗をかく事で、体は毒素や老廃物といった体に不要なものを体外に排出する事が出来ます。老廃物や毒素が排出出来れば体は代謝が良くなり、痩せやすく肌の調子も良くなるなど美容や健康に効果があります。また、汗をかく事で血行も良くなり、体温調整も上手く行えるので自律神経も整いやすく健康になります。

汗をかくメカニズム

体温が上がりすぎると、脳は体温を下げる対策としてエクリン汗腺に汗を出す命令を発信します。エクリン汗腺は汗の原料となる塩分やミネラル、血漿成分を取り込み、体温で温まった水分を体外に排出します。その後、水分以外の塩分やミネラル、血漿成分はほとんどが体に再吸収されます。

良い汗と悪い汗

暑い時期にエアコンの効いた室内にばかりいると、あまり汗をかく事もなく過ごしてしまいます。汗をかかないと、本来汗により体外に排出される予定の毒素や老廃物は体内に溜まってしまいます。またリンパの流れや血行も悪くなり、体調不良の原因に繋がります。

それだけでなく汗をかかないと汗腺の機能が衰えて休息状態になり余計に汗をかきにくくなる悪循環が生じます。更に汗腺が衰えると、本来なら再吸収される塩分やミネラル、血漿の成分を取り込む事が出来なくなり、汗と一緒に体外に排出してしまいます。

通常なら大半が水分であるはずのエクリン汗ですが、汗腺が衰えた事により塩分やミネラル、血漿成分などを老廃物として一緒に排出してしまい、ベタベタして蒸発しにくく臭いの強い汗になってしまいます。

サラサラで水分が多く臭いの少ない汗が「良い汗」と呼ばれるのに対して、衰えた汗腺から分泌される老廃物を含んだベタベタで臭いのきつい汗は「悪い汗」と呼ばれています。悪い汗をかく人は臭い対策のためにも良い汗に変える努力をしましょう。

体に良い臭いの少ない汗をかくための対策

体に良い臭いの少ない汗をかくためには普段から汗をかき汗腺を鍛える事が大切になります。汗腺を鍛える対策として、一番おすすめなのは適度な運動です。ウォーキングやランニング、サイクリングなどの有酸素運動を1日30分ほど行ってください。体温が上がる事で汗腺を刺激し、血行が良くなり代謝が上がる事でも汗をかきやすくなります。

疲労による乳酸が原因で、臭いがきつくなる汗にも、乳酸を抑える事が出来る有酸素運動が有効です。体を動かし、汗をかく習慣をつければ汗腺は鍛えられ、衰えていた機能も回復します。

それ以外にも

  • 唐辛子やしょうが、ネギなどが入った料理や、辛い料理を食べる
  • エアコンを控える
  • ゆっくりとお風呂に入って体を温める

といった事で汗腺を鍛える事が出来ます。汗の臭い対策のためにも、しっかりと汗をかいて汗腺を鍛えていきましょう。

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