2種類の汗腺について！
皮膚にある汗を分泌する汗腺は、エクリン腺とアポクリン腺の2種類あります。エクリン腺は全身にあり、ここから出る汗はほぼ無臭です。そして、もう一つの汗腺であるアポクリン腺は、脇の下や耳の中、陰部などの限られた部位にあります。
このアポクリン腺から出る汗も最初はほぼ無臭ですが、ここから出る汗にはタンパク質や脂質、糖質、アンモニアなどのさまざまな成分が含まれているため、汗をかいた時にこれらの成分が皮膚の常在菌によって分解される時に、イヤな臭いが発生するのです。
汗の臭いを防ぐ対策6選！
汗は基本的に私達の身体の体温を調節する役割があり、なくてはならないものです。しかし、汗をかいた場合にそのまま放っておくと、本来身体に必要なはずの汗は不快な臭いの元になってしまうのです。そこで、不快な汗の臭いを防ぐための対策について、詳しく見ていくことにしましょう。
バランスのとれた食生活を送る！
毎日の食生活は、汗の臭い対策に大きく関わってきます。汗の臭いを抑えたい人は、臭いの原因となる可能性のある食べ物を控えた方が良いでしょう。動物性タンパク質や脂質などの多い食生活を改め、普段から、ビタミン類を多く含む緑黄色野菜や、食物繊維が豊富な根菜類や海藻類などを中心に意識し、バランス良く摂るようにしましょう。
湯船に浸かる！
入浴時に体をキレイに洗い清潔さを保つことは、汗の臭いを防ぐためにとても重要です。また、いつもシャワーだけで簡単に済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かるようにしましょう。湯船に浸かることで、体温が上がって血行が良くなり、汗をかくことで体内の老廃物や乳酸が排出されるため、臭いの元となるアンモニアの生成を防ぐことに繋がります。
日頃から汗を流す習慣を付ける！
日頃から汗をたくさん流すようにすることで、汗腺がしっかりと働くため、汗をかいてもイヤな臭いが発生しにくくなります。汗をたくさん流すためには、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、半身浴などを普段の生活に取り入れるようにしましょう。
水で絞ったタオルで汗を拭く！
まず、汗をかいたら臭いが発生する前に拭き取ることが大切です。しかし、基本的に汗は体温調節の役割を担っているため、すべて拭き取ってしまうと体温を下げることができず、さらに汗が出てきてしまうという悪循環になります。
そのため、汗は完全には拭き取らず、肌の表面が少し湿っている程度に留めるのがポイントです。また、軽く水で絞ったタオルで拭くようにすると、肌に適度な水分が残るため、汗の引きが早くなります。乾いたタオルで肌を強く擦ってしまうと、肌に負担が掛かるため、注意しましょう。
インナー類や衣服をこまめに着替える！
身体から出た汗はすぐに拭き取れても、インナーや衣服に染み付いてしまった汗は拭き取ることができません。汗の染みたインナーや衣服は、できる限りこまめに着替えるようにすると汗の臭い対策に効果的です。また、外出先などでこまめに着替えることが難しい場合には、吸湿素材や速乾性素材などを使用した汗対策用のインナー類を着用するのがオススメです。
制汗剤を利用する！
制汗剤には、汗を抑え不快な汗の臭いを防ぐ働きがあります。汗をかきやすい部位は人によって違うため、自分の体質や汗の悩みに適した制汗剤を選ぶようにしましょう。また、制汗剤を使用する場合には、必ず汗や皮膚の汚れなどを拭いてから、清潔な肌に付けるようにしましょう。
そして、汗が気になるからといって過度な付け直しを行うと、肌荒れの原因になる場合もあるため、気になる部位のみに使用するようにしましょう。また、汗の臭いをしっかりと抑えたい人は、気になる部分にピンポイントで付けることのできるクリームタイプがオススメです。
